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第7回「外壁材別メンテナンス」

皆さんこんにちは!

 

 

鹿児島県鹿児島市を拠点に塗装や防水を行っている

株式会社福永塗装工業、更新担当の明日です。

 

 

第7回:外壁材別メンテナンス:モルタル・サイディング・ALCの注意点

■ はじめに

建物の外壁は、毎日雨や風、紫外線、気温差にさらされながら、住まいや建物そのものを守ってくれている大切な部分です。ですが、外壁と一口に言っても、その種類によって傷み方や必要なメンテナンスの方法は異なります。
「ひび割れが気になるけれど、このままで大丈夫なのか」「塗装のタイミングが分からない」「防水工事も必要なのか」といったお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

特に代表的な外壁材であるモルタル・サイディング・ALCは、それぞれに特徴があり、注意すべきポイントも違います。外壁の素材に合わないメンテナンスを行ってしまうと、見た目はきれいになっても、十分な保護効果が得られなかったり、かえって劣化を早めてしまったりすることもあります。

そのため、建物を長持ちさせるためには、まず「どんな外壁材が使われているのか」を知り、その素材に合った塗装や防水の考え方を持つことがとても大切です。

今回は、塗装・防水工事業の観点から、モルタル・サイディング・ALCそれぞれの特徴や劣化症状、メンテナンス時の注意点を分かりやすくご紹介します。これから外壁塗装や防水工事を検討している方にとって、判断の参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。


■ 外壁メンテナンスは「素材を知ること」から始まる

外壁のメンテナンスというと、「とりあえず塗装すれば安心」と思われがちです。もちろん塗装は重要な工事ですが、外壁材によっては、単純に塗り替えるだけでは不十分な場合があります。

なぜなら、外壁材ごとに次のような違いがあるからです。

・表面の動きやすさ

・水の吸いやすさ

・ひび割れの起きやすさ

・目地や継ぎ目の有無

・下地との相性

・必要な防水性能の考え方

例えば、ひび割れが出やすいモルタル外壁と、目地のシーリングが重要なサイディング外壁では、チェックすべき場所が異なります。また、ALCは素材自体が軽量で断熱性に優れる反面、防水性は塗膜やシーリングに大きく依存するため、メンテナンスを怠ると雨水の侵入リスクが高まりやすいという特徴があります。

つまり、外壁メンテナンスは単に「色を塗り替える工事」ではなく、外壁材ごとの弱点を理解し、建物を守るために必要な対策を行う工事なのです。


■ モルタル外壁の特徴と注意点

1. モルタル外壁とは

モルタル外壁は、セメント・砂・水を混ぜた材料を下地の上に塗って仕上げる外壁です。昔から多くの住宅で採用されてきた外壁材で、職人の手仕事による独特の風合いや高級感が魅力です。仕上げのデザインも比較的自由度が高く、意匠性に優れている点が特徴です。

一方で、モルタルは一体的に仕上げる外壁であるため、建物の動きや乾燥収縮の影響を受けやすく、ひび割れが発生しやすいという弱点があります。

2. モルタルでよく見られる劣化症状

モルタル外壁では、以下のような症状がよく見られます。

・ヘアークラック(細かなひび割れ)

・構造クラック(幅が大きいひび割れ)

・塗膜の剥がれ

・チョーキング現象

・浮きや膨れ

・雨だれや汚れの付着

・カビや藻の発生

特に注意したいのが、ひび割れです。細いひびであっても、放置しているうちに雨水の浸入口となる可能性があります。最初は見た目の問題に思えても、内部まで水が回れば、下地の傷みや雨漏りにつながることがあります。

3. モルタルメンテナンスのポイント

モルタル外壁のメンテナンスでは、まずひび割れの状態確認が重要です。単に塗装を重ねるだけでは、ひび割れが隠れるだけで再発することも少なくありません。状態に応じて、下地補修やクラック処理を丁寧に行う必要があります。

また、モルタルは防水性を塗膜に頼っている面があるため、塗膜の劣化を放置すると水を吸いやすくなります。その結果、内部の膨れや剥がれを引き起こしやすくなります。

そのため、モルタル外壁では次の点が大切です。

・クラック補修を丁寧に行う

・下地の浮きや傷みを事前に確認する

・透湿性や追従性に配慮した塗材を選ぶ

・塗装前の高圧洗浄・下地調整をしっかり行う

モルタル外壁は見た目の美しさだけでなく、下地補修の質が仕上がりと耐久性を大きく左右する外壁材だと言えます。


■ サイディング外壁の特徴と注意点

1. サイディング外壁とは

サイディングは、工場で成形された外壁パネルを建物に張り付けていくタイプの外壁材です。現在の住宅では非常に一般的で、デザインやカラーのバリエーションが豊富なことから、多くの建物で採用されています。

サイディングには窯業系・金属系・木質系・樹脂系などがありますが、住宅で多いのは窯業系サイディングです。見た目は美しく施工性にも優れていますが、継ぎ目部分にある**シーリング(コーキング)**の劣化には特に注意が必要です。

2. サイディングでよく見られる劣化症状

サイディング外壁では、次のような症状が見られます。

・シーリングのひび割れ

・シーリングの肉やせ、剥離

・表面塗膜の色あせ

・チョーキング現象

・反りや浮き

・表面の欠けや割れ

・カビや藻の付着

サイディング本体よりも先に傷みやすいのが、パネル同士の継ぎ目を埋めているシーリング材です。ここが劣化すると、そこから雨水が侵入し、外壁内部や下地に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、塗膜の劣化が進むとサイディング自体が水を吸いやすくなり、反りや変形につながることもあります。特に日当たりや風通し、雨の当たり方によって、劣化の進み方に差が出ることもあります。

3. サイディングメンテナンスのポイント

サイディング外壁の最大のポイントは、塗装だけでなくシーリング補修もセットで考えることです。

どれだけ高品質な塗料を使っても、目地のシーリングが劣化したままでは、外壁全体の防水性は保てません。そのため、サイディングのメンテナンスでは、次のような流れが大切になります。

・シーリングの打ち替え、または増し打ち

・外壁表面の洗浄

・下塗り・中塗り・上塗り

・必要に応じた補修作業

特に重要なのは、シーリングの施工方法です。劣化状況によっては古いシーリングを撤去して新しく充填する「打ち替え」が望ましい場合があります。見えない部分ですが、この工程を丁寧に行うことで、建物全体の耐久性が大きく変わります。

さらに、サイディングの種類によっては、クリヤー塗装が適しているケースと、そうでないケースがあります。意匠性の高いデザインを活かしたい場合は、早めのメンテナンスが重要です。劣化が進みすぎると、クリヤー仕上げが難しくなることもあります。


■ ALC外壁の特徴と注意点

1. ALC外壁とは

ALCとは、軽量気泡コンクリートのことを指します。内部に細かな気泡を含んだコンクリート素材で、軽量でありながら耐火性・断熱性・遮音性に優れているのが特徴です。住宅だけでなく、マンションやビル、工場、事務所など幅広い建物で採用されています。

ただし、ALCは優れた素材である一方、素材そのものは水を吸いやすい性質があります。そのため、防水性を維持するためには、表面の塗膜や継ぎ目のシーリングが非常に重要になります。

2. ALCでよく見られる劣化症状

ALC外壁でよく見られる症状には、以下があります。

・シーリングのひび割れ、破断

・塗膜の劣化

・チョーキング現象

・外壁の吸水

・ひび割れ

・爆裂や欠損

・雨漏りの発生

ALCはパネルを組み合わせて施工されるため、継ぎ目が多く存在します。そのため、シーリングの状態は特に重要です。ここが劣化すると、雨水が侵入しやすくなり、ALCパネルが水分を含み、劣化を進行させる原因になります。

また、水分の影響を受けることで、内部の鉄部が錆びたり、膨張によって表面が欠けたりすることもあります。見た目以上に内部で劣化が進んでいるケースもあるため、定期的な点検が欠かせません。

3. ALCメンテナンスのポイント

ALC外壁のメンテナンスでは、防水性の維持を最優先に考えることが大切です。

そのために必要なのが、次のような対策です。

・シーリングの定期的な点検と補修

・吸水を防ぐための適切な塗装

・クラックや欠損部の補修

・建物全体の防水計画を意識した施工

ALCは「丈夫そうに見えるから安心」と思われることがありますが、防水面では非常に繊細な管理が必要な外壁材です。塗膜が弱っていたり、継ぎ目が切れていたりすると、そこから急速に傷みが進むことがあります。

また、ALCでは外壁だけでなく、サッシ周りや取り合い部などの細かな部分も注意が必要です。部分的な補修で済む段階を過ぎてしまうと、大掛かりな工事が必要になることもあるため、早めの対応が費用面でも有利です。


■ 外壁材ごとに違う「塗装・防水工事」の考え方

モルタル・サイディング・ALCに共通して言えるのは、どの外壁材も最終的には塗膜やシーリングによって防水性能を保っているという点です。ですが、その守り方は同じではありません。

モルタルの場合

ひび割れ対策と下地補修が最重要です。
塗装前の補修精度が、その後の耐久性に大きく関わります。

サイディングの場合

目地のシーリング管理が非常に重要です。
塗装だけでなく、継ぎ目の防水性能を回復させることが欠かせません。

ALCの場合

吸水防止を意識した防水管理が特に重要です。
塗膜とシーリングの両方をしっかり維持する必要があります。

このように、同じ「外壁塗装工事」でも、素材によって確認すべきポイントや施工の重点が異なります。だからこそ、外壁の種類をきちんと把握し、それに適した施工計画を立てることが大切なのです。


■ こんな症状が出たら早めの相談を

外壁に次のようなサインが見られたら、早めの点検・相談をおすすめします。

・壁を触ると白い粉がつく

・小さなひび割れが増えてきた

・シーリングが切れている

・外壁の一部が浮いて見える

・雨だれ汚れやコケが目立つ

・塗装の色あせが進んでいる

・外壁の反りや欠けがある

これらは「すぐに建物が危険になる」というわけではない場合もありますが、放置することで補修範囲が広がり、結果として工事費用が大きくなることがあります。早めに状態を把握することが、建物を長持ちさせる近道です。


■ まとめ

外壁メンテナンスでは、見た目をきれいにすることももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、建物を雨水や劣化から守る機能をしっかり維持することです。

モルタルはひび割れに注意しながら下地補修を丁寧に行うこと、サイディングはシーリングと塗膜の両方を適切に管理すること、ALCは吸水させないための防水性能維持を重視することが、それぞれの大切なポイントです。

外壁材によって傷み方も、必要な工事も異なります。だからこそ、「どの塗料を使うか」だけでなく、「どの素材に、どんな施工をするか」という視点が重要になります。

大切な建物を長く安心して使っていくためにも、外壁の状態を定期的に確認し、素材に合ったメンテナンスを行っていきましょう。
塗装工事や防水工事は、建物の美観を整えるだけでなく、将来の大きな修繕リスクを減らすための大切な備えでもあります。

外壁の小さな異変を見逃さず、適切なタイミングで点検・補修を行うことが、建物を守る第一歩です。

次回もお楽しみ!

 

 

 

弊社は鹿児島県鹿児島市を拠点に塗装や防水を行っております。

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